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◎稲刈り
 本格的に稲作にかかわってから30年。最近は、低米価のため機械の償還がやっとの状態で、環境保全・景観維持の目的でレジャー感覚の農作業を行ってきた。(ほとんどワンマン作業) ただし、機械代以外のコスト・手間は極力抑えようとし、JAの減農薬栽培指針よりもはるかに減農薬・減肥料栽培である。
 作業の集中を避けるため、田植え時期・栽培品種をずらし、8月末から10月末にかけてぼちぼちと稲刈りをする。今年も10月27日に最後の作業を終えた。

photo-1 コンバイン刈り取り作業終了目前

 コンバイン作業とは別に、来年の種籾の調製を昔ながらの方法で行っている。一般種のものはJAに任せているが、栽培者が少ない「ミルキークイーン」という品種の稲束を、軒下で陰干しし足踏み脱穀機・唐箕などを使って仕上げる。

photo-2 足踏み脱穀機、唐箕と脱穀後の藁束
photo-3 脱穀後の籾(全量、ここまでの所要1時間強)

 今治市は、食育、地産地消の面で全国的に先進地とされている。しかし、先進地と言えることは、市内でもほんの限られた地域で行われているにすぎず、5月の報告の中で述べたとおり中国等の状況を考えるならば、この取り組みを早急に今治市全体、それ以上の範囲に広める必要がある。
 私も、生産現場の当事者として、レジャー感覚を捨て去り、培ってきたものを生かし、この取り組みの推進に貢献しなければならないと考えるようになった。同士を求めたい。

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