2007年2月16日 NO.4
◎福島市「市民との協働のまちづくり」

 福島市は、「市民との協働」をまちづくりの基本的考え方に掲げ、その推進に取り組んでいる。平成14年に「協働のまちづくり推進指針」を、平成16年に「ふくしま型市民協働の事業とするための推進要綱」を策定し、具体的事業を立ち上げ、実施してきた。平成18年度の取り組み状況は次のようになっている。

・推進のための組織体制
  一般公募市民委員17名による「ふくしま協働のまちづくり市民推進会議」と、  助役以下各部部長による「福島市協働のまちづくり庁内推進委員会」、各部次長および関係課長による「幹事会」が設置されている。

・「協働」の視点による市事業の点検・検証(H17~)
  それぞれの事業ごとに事後点検・検証を上記の会議・委員会が役割分担して行う。事業の担当部署と事業実施団体に、それぞれ同じ質問(なぜ・目的・どうだったか・課題など)をし、評価して後年事業に反映させる。

・協働のまちづくり市民電子会議室〈e−ネットふくしま〉(H16~)
  職員のアイデアから生まれたこの電子会議室は、市政に関する情報を市民と共有化し、自由な意見交換ができるよう市のホームページ内に開設されている。

・ふくしま協働のまちづくり事業〈コラボ☆ふくしま〉(H16~)
  市民が自主的・主体的に行う公共公益的なまちづくり活動を支援し、活動費用の一部助成等を行う。(年間予算額160万円) 市民団体から応募があった活動計画を、市の所管課を決定した上で公開審査し採否を決めるもので、これまでの応募総数47件に対し、24件の採択となっている。具体的な採択例を質問したところ、「駅前花壇の手入れ」「ある言葉についての冊子作成」などを挙げていただいた。

・市民協働のまちづくり楽校(H16~)
  いわゆるまちづくり活動に関する講座。(25人/年)

 以上、福島市まちづくりの取り組み状況を記したが、市民の関心度合いや一つ一つの活動効果に不明な点がある。それらのことはともかくとして、この「市民との協働」という言葉は、今治市においても大切に扱っていかなければならないと強く感じた。

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