20080504 NO.9
◎4月10日 シージャパン視察
 隔年でこの時期に東京ビッグサイトで開催される国際海事展・シージャパン。平成21年度に計画されている今治での海事展開催に向けて、議員8名で視察を行った。
photo-4  東京ビッグサイト外観

 今回は、地元今治から渦潮電気(株)、真鍋造機(株)、それから晃産業(株)の3社が出展しており、アポを取っていた渦潮電気では会長自らが出迎えてくださった。シージャパン全体の出展はイベント冊子で見ると362社であったが、同族会社がそれぞれカウントされており、実数はその半分くらいと思われる。出展国数についても正確数はわからないが、国別のコーナーが設置されていたのは韓国、ドイツ、デンマーク、フィンランドであった。
 海事産業の技術革新が日進月歩であることは予想していたとおりであり、地元企業の力強い歩みを目の当たりにすることができて、今治市のますますの発展を期待せずにはいられない印象を受けたが、一方では、韓国の造船所ブースで紹介されている船のとんでもないスケールに圧倒されてしまい、これは脅威だと感じてしまった。なんと、全長380m、14,000個積コンテナ船、それから、全長300mのLNG船である。
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 製品・技術などの展示会と並行して、国際会議、各種セミナーが行われている。直接参加しなくても、多くの関係者が一堂に会しての会議や技術発表など、その価値の高さが想像された。
平成21年度の今治市での海事展開催についてであるが、今回の視察を通して、今治海事展を単発で終わらすことなく継続していかなければならないと強く感じた。小規模で来訪者が少ないイベントであっても、続けていくことによって関係者の認知を引き出し、将来的にはシージャパンに肩を並べるくらいに成長してもらいたいものである。そのようになる下地は十分に備わっていると思える。留意しておかなければならないことは、海事展開催は目的ではなく手段であることで、地域の海事産業のさらなる振興・発展に結び付けなくてはならない。企画の段階から、海事産業の振興・発展にどのように結びつけるのか明確な意思が必要であり、このことに関して海外にまで視察に行くのであれば、それくらいのことは得て帰らなくてはならないと思っている。
現時点での、海事展今治開催に当たっての直接の問題点は、会場、アクセス交通、宿泊施設の3点であり、結局のところ基本的なもの全てである。完全な形での問題解決はできないけれど、とりあえずの方法はあるはずで、実りの多い第1回開催を望みたい。
 午後から豊島区大明小学校跡施設の地域住民による自主管理運営について、翌日、千葉県浦安市で地域防犯対策とイベントごみ減量事業について視察した。


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