20080719 NO.3
◎私の農作業
 私が本格的に農業に取り組んだのは高校3年のときからである。それまでも専業農家であったが、高3直前に祖父が亡くなり(父は3歳のとき)必要に迫られてのものであったが、嫌いではなかった。大学に入ってからも、土日や休暇には農作業に勤しんだ。作物は、米、桃、みかんの3本柱で、平成になって、みかんはやめたが、そのままの流れで現在に至っている。
 私は、有機農業にはこだわっていない。私のテーマは、いかに手間とコストを省くかである。どの作物も、高校生時代より単価が下がっている中では、そうするしかないと思っている。また、有機でなくても安全なものを生産できるとも思っている。
 興味のない方もおいでかも知れないが、私の米作りをご覧いただきたい。
 作付け品種は、コシヒカリ、その変種のミルキークィーン、酒米用の松山三井の3種である。特に、ミルキークィーンは種籾が市販されていないので、たった45坪の種籾専用田を設けて育苗から全て自分で行い、品種の劣化を防ぐため、数年前の種籾(なるべく古いもの)を使っている。
photo-1  育苗状況  JAの育苗と比べて籾の量が1/5 混んでないので病害虫知らず
photo-2  種籾専用田  苗質が良いのですっきりと大きく育っている
 私の一般的な栽培方法は、JAのコシヒカリ苗を6月中・下旬に、なるべく粗植し無肥料・無農薬で出発する。(除草剤は使用する。)穂が出る45日くらい前に硫安(即効性の窒素肥料)を10aあたり20kg施し、病害虫の恐れがあるときだけ出穂直前に農薬(粉剤)を散布する。これで後は刈り取るだけのシンプルなものにしている。
 今年は、一部の田で無肥料栽培をやってみようと、レンゲを育てて緑肥にしてみた。この方法は以前にも何回か試してはいるが、最終的に肥料分が効きすぎて稲を倒伏させてしまった。今年は少しだけ工夫を加えて、今のところ順調である。刈り取り時期を楽しみに待っている。
photo-3  4月中旬、レンゲが花盛り
photo-4  7月中旬、順調に生育中
photo-5  対象田(私の一般的栽培法)

 桃のほうは収穫最盛期を迎えている。私の栽培園の主力品種は「あかつき」、「白鳳」で、7月中には完了してしまう。
photo-6  一人で3時間あまりかかった収穫全量 出荷用の箱詰め作業はその倍以上の時間が必要


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