20090408 NO.2
◎定例議会
 3月10日から26日の会期で3月定例議会が開会された。前述のように、臨時議会の開会が遅くなったため、臨時議会前に定例会の議案が送付されて違和感を覚えてしまった。一般質問を行うにも、執行体制が前市長の時のままであり、効果が期待できないと思い見送ることにした。
 3月議会の目玉は新年度の予算であるが、これは、市長の政治姿勢がストレートに現れるものだから、就任間もない新市長の意向がどのように反映されているのか期待をしたものであるが、結局のところ、そういったものがほとんど見受けられなくて非常に残念であった。
 1・2月に市長の選挙が行われる場合には、通常、骨格予算といって、経常経費のみを予算化し、事業予算などは6月議会で追加補正されるものである。今回の場合は、国の緊急経済対策などがあったため、仕方のない事情も理解できるが、市長の意思決定が必要なものまで規定路線として予算化されていて、疑惑の念を抱いてしまった。
 今年度から、今治西部丘陵公園整備が本格的に始まり、また、みなと再生プロジェクト事業も事実上のスタートとなる。どちらの事業も、有識者などで構成される整備計画検討委員会が市長に提言したものがそのまま実施されようとしている。しかし、私をはじめとする議員の多くには、この提言案が市の実行案になったとの認識はないし、当時の市長がこの案を実行すると言ったのも聞いたことがない。これらのような長期にわたるビッグプロジェクトを実施する場合には、市民同意が必要である。議会制民主主義の社会であるから、民意を得る方法は議会で審議することだと思っている。幸いなことに、新市長は議会の意見を求めている。この両事業を所管する建設水道委員会の委員長として、早急に審議を進めたい。
 みなと再生事業については、その事業基本計画を策定する業者選定審査が公開の場で行われた。ここでも学識経験者等による選定委員会が審査をし、新聞報道でご覧の方も多いと思うが、「浮島建築」を提案した業者が選定された。この浮島建築とは、島の形を上下逆にしたものだということで、島を逆さまにする発想をした業者はともかくとして、この案を採択するような審査員は今治市にはふさわしくないと私は思うが、皆さんはどう感じるでしょうか?
 議会の委員会審査の中で、「この案でこの業者と契約するのか?」の質問に対し市長は、「立派な先生方に我々の見る目を広げてもらうのであって、主体はあくまでもここに住む今治市民である。中心市街地活性化と新都市整備の整合性を含め、議会と共に考えて行きたい。」と答弁した。

photo-1 
photo-2 
早期開園が望まれる西部丘陵公園


前へ   次へ   INDEXへ