20120407 NO.2
◎定例議会
 この定例会で一番議論されたのは、今治大丸跡地対策であった。08年末に閉鎖されて以来、すでに3年以上放置されている建物であり、今治の顔と言える立地を考えると、このまま放っておくわけにはいかない。新聞で報道されたように、今治商工会議所の幹部会社が出資(総額3億5千万円)して跡地取得、建物解体、跡地管理を行う新会社を設立する。市は、建物解体費用に対して5千万円、商工会議所事業として設置される今治大丸跡地対策委員会運営費に1千20万円を補助する。補助金の適正を疑問視する声もあったが、市が加わらなければ金融機関の一部債権放棄が進まない。全国的にみると、このような空きビルを市が買い取って活用している事例も多数ある。しかし今治の場合では、耐震性、駐車場のアスベストなどの問題を抱えた老朽ビルであるから、そのままでは活かしようがない。民間の立場で買取りし、更地にしたうえで新たな買い手を探すということは、現時点での最善策だと思える。更地にする際には、塞がれてしまっている前面水路をオープンにし、親水性を高めるような環境整備を行っても良いのではないかと私は思っている。

 次に議論されたのは、これも新聞報道されたものだが、サッカー愛媛FCホームスタジアム建設についてである。現ホームスタジアムの県総合運動公園はJリーグ基準を充たしにくいことから、それに代わるものを今治の新都市地区に造ってはどうかと県知事から提案されたのを受けて、今治市として前向きに取り組もうとしている。と言っても、愛媛FCそのものの意向を受けたものではないし、スポンサーや、松山市をはじめとする県内各自治体などとの協議が必要であり、まだまだこれからと言った状況にある。
 このような状況ではあるが、今治新都市開発整備事業は終盤になっており、事業主体である都市再生機構との約束もあって、該当する用地取得費用が平成24年度当初予算に計上された。イオンショッピングモール予定地の道路を挟んだ南西側、約5.3haで、予算額15億円(県補助1/2)。
 新都市事業着工時では県立県営の中核施設ということであったが、現在の県財政事情を勘案すると、このことにこだわっていたのでは、いつまでたっても何もできず、用地も中に浮いてしまう結果となるので、今回の予算計上は正解であると思える。
 このほか、国体ソフトテニス会場となる、上記用地の隣接地、約7.3ha購入費18億73百万円も予算計上された。
photo-1  サガン鳥栖の鳥栖スタジアム
photo-2  ピッチ内 センターサークルより

特に目に留まった事業等
・公会堂大規模改修 H24〜25 8億6千万円
・外部人材活用地域再生 外部募集した人材を、地域再生マネージャとして島嶼部地域に配置し地域力強化を図る。
・発達支援センター開設 元コンピュータカレッジ建物内に発達障害啓発、相談支援を行うセンターを設置する。
・大新田公園整備 市営球場大規模改修に向けて、プール解体が始まる。

一般質問
 私は、公共施設の有効活用について、スポーツの振興について質問を行った。
今議会冒頭の市長施政方針で、「選択と集中」を基本に公の施設のあり方を定めたいと表明されたこともあり、その前提条件として、現状把握のデータ整備の重要性を他都市の例を提示しながら提言した。
 スポーツの振興では、特に社会体育について質問し、学校体育施設活用の必要性と、そのときの使用料について問いただした。




前へ   次へ   INDEXへ