20160913 NO.2
◎2016年の農作業
副議長に就任してからは、当然のことながら何かと出番が増えている。春先から梅雨明けまで雨天が続いたこともあり、様々な作業が遅れ遅れで、結果として手抜きに繋がってしまった。前回お知らせしたように、桃園の主力を改植していたので、桃の収穫作業に手間を取られず何とか間に合った。

桃の苗木は、今年の新植、昨年植えたものともに順調に生育している。5年前に植えたのは全滅した。この苦い経験を活かし、研究もして臨んでいる。まだまだ油断できないが、来年からは新しい有望品種の味わいを楽しめそう。

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 今年の新植 7月1日撮影
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 昨年植えたもの

年ごとに増え続けるイノシシ。田んぼの中を走り回り、畔を突き飛ばし、稔ってきた稲穂を押し倒しながら食い尽くしていく。予防策は、ワイヤーメッシュ(金網)で囲んでしまうか、電気柵を張り巡らせるかである。金網を使うのは、物理的に遮断してイノシシが入れなくするものだが、最近ではイノシシが学習して、押し倒したり、下を掘ってくぐり抜けたりするようになってしまった。

イノシシ対策の電気柵は、高電圧のかかった電線を地面から15cm、30cmの高さに張り巡らすもので、電気ショックでイノシシを追い払う。臆病で慎重な性格のイノシシは、鼻先で触れて確認しながら侵入するので電気柵が効果を発揮する。30cm程度では簡単に飛び越せるが、電気ショックを経験させることで危険なものだと教え込み、近づかないようにする。このため知能的防御法と言われている。

しかし、何かに驚いたりして、猪突猛進で一気に突っ込まれた時には全く役にたたない。何度かそのような経験を重ねさせると、覚えてしまわれて電気柵が効かなくなってしまう恐れが出てくる。毎朝点検し、侵入した形跡を見つけたときにはすぐに対策をし、イノシシの学習能力を逆手にとった教育をしなければならない。知恵比べの毎日を送っている。

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 電気柵、普通は下2線 何度も手直した


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