20180207 NO.3
◎冬の農作業
冬は基本的に農閑期。どうしてもこの日というような作業はほとんどないが、昼間の時間が短いうえに、寒さに負けて朝が遅くなってしまい、結構忙しい。冬のメイン作業は果樹の剪定、田んぼの土づくりとかんがい排水対策。これら作業は、その良し悪しが作物の出来に大きく影響することから、手を抜かず丁寧に行うよう心掛けている。

落葉果樹の剪定は花が咲く順番に行うのが一般的であるが、販売することを基準にして、桃、李、柿、梅の順に行った。桃園は、以前記事にしたように、改植後2年経過したものと3年経過したものが主であり、これらは過去の経験から樹の勢いで連作障害を乗り切ろうとしている。

李は、樹が大きくなりすぎて敷地からはみ出しそうになるのを抑えることに苦労している。例年であれば夏季剪定である程度抑えておくのであるが、この夏はさぼってしまって、冬に切り落とす枝の量が多くなりすぎた。強く剪定すると、新しく出る枝が伸びすぎて実の付き方が悪くなる。切りすぎの影響は1年で取り戻すことができないから今後が心配だ。

photo-8   桃 手前の1本が3年経過、あとは2年
photo-9   李 大木になってしまった

田んぼの作業では、荒起こしと言って、稲刈り後最初の耕うんを行う。私は、一般的な平耕うんではなく、ディスクロータリーを使ってかまぼこ状になるよう起こしていく。ディスクロータリー作業はとても効率が良く、一般的な爪のロータリーの3倍くらいの仕事をしてくれる。打撃がない分パワーを喰わないらしい。

今年のように冷え込むと、表面に出た底土が乾いたり湿ったり、凍って砕けたりを繰り返して活性化、再生しているように思える。今、波方町内でかまぼこ状に耕している田はすべて私の耕作地である。

photo-10   我が家から
photo-11   雪の日の朝

ディスクロータリーは、ディスクの角度を変えることによって山盛ったり、畝を崩したりすることができる。暖かくなってから畝を崩して、その後、一般的な爪のロータリーで仕上げをし、入水、代掻き、田植と進んでいく。

photo-12   昨年の畝崩し作業
photo-13   一般的爪ロータリー作業


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