『クリーンセンター本稼働』
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◎今治市クリーンセンター「バリクリーン」
今治市の新しいごみ処理施設「バリクリーン」が完成し、4月1日から本稼働した。最先端の処理技術が用いられて、これまで不燃ごみとして別収集されていたプラスチック類やゴム製品なども可燃ごみとして一括収集されるようになったので、とても便利になった感がしている。道路沿いをボランティア清掃したごみでも、瓶・缶以外をそのまま一般ごみで出せるので、ずいぶんと楽になった。
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バリクリーン正面玄関 |
排熱活用の発電設備 3,800Kw |
この新クリーンセンターは、紆余曲折を経てこの日を迎えたもので、少し振り返ってみたい。
旧クリーンセンターの使用期限は平成25年3月末までであり、それを見据えて検討の結果、大西町宮脇地区が最適地として選出されたのが12年ほど前のこと。その後、宮脇地区で大規模な反対運動がおこり使用期限に間に合わなくなったことから、旧センターの地元・町谷地区にお願いして使用期限を5年間延長し、平成30年3月末までとする合意がなされたのである。
この合意に際しては、反対運動で宮脇地区での建設が出来なくなっても、旧センターのある町谷地区に新センターを作らないとの条件が付いたのは当然のことであったが、宮脇地区との交渉はいっこうに進展せず、結局のところ、旧クリーンセンターの隣接地しか適地がなくなってしまった。
第三者的な立場で見ても非常に無理なお願いであったにもかかわらず、町谷地区やその周辺地域の皆様が理解し、受け入れてくださったことで、旧センターの使用期限に合わせたようなかたちで新クリーンセンター「バリクリーン」が稼働する運びとなったのである。理解し、受け入れてくださった皆様に心から感謝するとともに敬意を表したい。
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東側からのバリクリーン全景 |
並立する新旧クリーンセンター |
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法令基準より厳しい基準で管理している |
研修、啓蒙用のモニター等 |
この新しいクリーンセンターの大きな特徴は、地域の防災拠点機能を備えていること。平時は体育館、災害時には住民の避難所になる大研修室があり、停電しても施設の発電機で電気供給ができるうえ、断水時に水供給を行う地下水の揚水設備も設置されている。利用する機会がないことを願うものではあるが、地域住民の安心を支えるものになっている。
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大研修室 |
避難所男性浴室 同サイズの女性浴室もある |
◎岡山理科大学獣医学部開学
全国的に様々な話題をふりまいた岡山理科大学獣医学部が開学し、4月3日に入学宣誓式が行われた。社会的雑音の数々、それにもかかわらない20数倍の競争率を乗り越えた若者たちは、すがすがしい表情で式に臨んでいた。
この若者たちが勉学に励むとともに、学生本来の生活が送れるよう、これ以上の混乱などが起こらないように願うばかりである。
それにしても驚かされるのは、これだけの建物、設備が1年足らずの短期間でできたことである。相当の覚悟を持って周到な準備をしなければこれは不可能であり、教授陣の質、量を目の当たりにするにつけても、私利私欲だけではありえないものだと思わされる。
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入学宣誓式 |
来賓のケントギルバート氏と記念撮影 |
◎春の農作業
今年は桜の開花が早かった。桃の花もソメイヨシノと同時期に咲く。以前にも記事にしたが、つぼみが膨らんできたら、これを間引く作業・摘蕾をする。つぼみが急速に膨らみ始めたので、大急ぎで摘蕾作業に取りかかったけれど、一気に咲いてしまって、3年目の若木は満開になってから咲いている花を取り除いていくことになった。
3年目では、本格的に実をつけるにはまだ早い。このため、余分な花をほとんど残さない強い摘花を行った。
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3年目の若木 満開 |
摘花した後 |
近年、米の出来がパッとしない。不出来というわけではないが、少しだけ気に喰わない。作付面積が増えてしまった近年は、省力化のために、最初に施せば最後まで効き目がある一発肥料を使っている。それも、田植え機の装備を使って、田植えをしながら植え付けた苗の横に肥料を施すもので、このことがパッとしない原因かもしれないと思っている。もう一つ、稲に必要な微量要素やケイ酸、鉄分などを補給する肥料をしばらくやっていないことも気にかかっている。
このため、今年は、このケイ酸、鉄分肥料を施すことにした。10aあたりの標準施肥量が60sとされるこの肥料を1,000s購入予約したものの、現状ではとても人力散布できる量ではない。そこで思いついたのは、グランドソワーというトラクターの前に装着して肥料散布する機械。安くはないけれど、今後を考えて導入。約1.7haの作業を1日で終えることができた。
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グランドソワーで肥料散布 |
森きょうすけ
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