2006年2月17日 NO.2
◎太田市役所
 太田市に着いて、庁舎(外観)の立派なことにまず驚いた。庁舎に入っても、開放感あふれるオープンスペースなど外観同様すばらしいものであった。課のネーミングで「元気おとしより課」、「生活そうだん課」とか「こども課」など、ユニークで、わかりやすく親しみやすいものがあり、これらが職員からの提案を採択したものと聞き感心させられた。太田市議会永田副議長から太田市の概要などについて説明を受ける。

◎ぐんま国際アカデミー
 真の国際人を養成するため、構造改革特区制度を活用し、国語以外の一般教科を英語で教える小中高一貫校の「ぐんま国際アカデミー」は、平成17年4月に初等部が開校した。第1期生は1年生107名、4年生59名で、この生徒の進級に合わせて平成20年度に中等部、平成23年度に高等部の開校が予定されている。
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 現在の教員数15名のうち、校長を始めとする8名は英語圏の外国人であり、国語の授業・生徒同士の会話以外はすべて英語で徹底されていた。生徒の授業理解度を心配したが、実際に見学した範囲ではまったく問題がない様子であった。校舎等の施設は、初等部・中等部すべてオープン教室のスタイルで完成されていて、見学者にとって非常に便利にできていた。見学者はかなり多数になっているそうで、このことの生徒への影響も気になったが、逆に生徒たちのほうが見学者慣れしていて、「こんにちは」と挨拶すると、「Hello」と軽く返されて、ちょっと恥ずかしい思いもした。
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 この「ぐんま国際アカデミー」は、太田市清水市長が理事長を務める学校法人が運営する私立学校の位置付けであるが、太田市が用地を無償提供し、また、建設費の3分の1(約6億5千万円)を補助している。他の市立学校との関係、高額な授業料(月55,000円)など、気になる点もいくつかはあるが、その発想を始めとして、いろいろな面で大変すばらしいと感じた。国際化は、海事都市構想を推進する我が今治市にとっても大変重要なことであり、この英語教育は急を要する検討課題であると思う。

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