2006年4月8日 NO.3
・3月30日(木)

◎石垣市サッカーパークあかんま(赤馬)
 石垣島の中央部に位置するこの施設は、Jリーグのキャンプや全日本クラスの合宿利用を目指して1998年に開設され、芝生が美しい国際フル規格サッカーコート3面、雨天練習場とクラブハウスを備えている。開設当初はJリーグ3チームがキャンプに来ていたが、現在は財源難のためFC東京1チームだけの状態。

 昨年は日本代表の利用があったが、芝生の養生などで利用期間が限定されて、利用率を上げることができず石垣市の財政負担が問題になっている。今治新都市の中にスポーツアカデミーをという意見もあるが、ここの様子を見ていると夢物語にしか聞こえない。

photo-1 クラブハウス
photo-2 グラウンド全景

◎石垣島・石垣市
石垣島は、面積229平方kmで全体が石垣市。現在の人口は約47000人。この1年間に500人以上増加している。年間観光客は300万人以上で、1度訪れた人は2度・3度と訪れたくなり、そのうち定住してしまうため人口が増加するらしい。

 今回の研修先にこの地を選んだ理由は、先に書いた施設を見るためもあるが、「グリーンツーリズムや田舎暮らしなど、海道沿線の景観美を生かした体験型観光に力を入れる方針の今治市にとって必要なものを見つけたい。人々が好んで移住してくる地の風を肌で感じてみたい。」と思ったからであった。

photo-3 名蔵湾 屋良部岳を望む
photo-4 川平湾と観光グラスボート

実際に、仕事を忘れて過ごすにはパラダイスであり、移住者の気持ちは十分理解できるし、その数は今後も増加するであろう。この島は、特に努力しなくても、そこにあるものだけで魅力いっぱいだ。

 ただ、定年後家族で移住した場合のことを考えてみると、移住する前の仲間や友人と、いつまでも遠く離れて暮らしていくことができるのであろうかと疑問に思う。1年のうちの何ケ月かというのであれば最高だが、経済的余裕がなければ無理なことで、その点を考えると我々しまなみ海道沿線の方が有利ではないだろうか。

 京阪神を起点に考えると、交通費の負担も小さくて週末利用もできる。あらためて今治の可能性を感じることができた。

本稿は行政視察の報告であるから、具体的施策については別の機会にしたい。
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