20130427 NO.3
◎如水会政務活動視察
 3月定例議会が終了し、新年度となった早々の4月2〜5日、会派に交付される政務活動費を使って如水会として初めての視察研修を行った。視察先は北海道で、ニセコスキー場がある倶知安町、帯広市の北隣の音更町、釧路市。

photo-3  羊蹄山 走行中の車窓より
photo-4  コンドミニアムの窓越し

 倶知安町では、近年、質の高いパウダースノーが口コミで広がってオーストラリア人を中心とする外国人観光客が急増し、それと合わさるように、同じく外国人投資家によるコンドミニアム(リビング、キッチン、ベッドルームを備えたリゾートマンション)建設など不動産ビジネスが盛んになっているその状況と対応について教授していただいた。国際的なサイクリストの聖地を目指し、観光振興に取り組んでいる今治市にとって大変参考になるものであった。

photo-5  コンドミニアムのキッチン
photo-6  ベッドルーム

 音更町は十勝平野の中央に位置し、大規模な畑作地帯で、小麦、小豆などは日本一の生産量を誇っている。町の南東部の十勝川沿いに、世界的にも珍しい泉質で、百年余りの伝統を持つ十勝川温泉がある。この温泉街の宿泊客は平成10年頃まで年間70万人程度で推移していたものが、その後徐々に減り続け、近年では40万余りにまで落ち込んでホテルの閉鎖など、影響が顕著化している。このため、他の地域との連携や、様々な観光プラン開発など積極的な取り組みが行われている。その状況を、今治市の実情と重ね合わせながら研修させていただいた。

 釧路市では、AR(拡張現実)を活用した観光案内について学ばせていただいた。このシステムは、そのアプリに接続したスマートフォンをかざして街中風景を映し出すと、映し出された風景に重なるように食や観光などの情報が表示されるもので、日本語のほか、英語、韓国語、中国語でも利用できるようになっている。スマートフォンの更なる普及が進んだ将来においてこのシステムがきちんと整備されたならば、街中の無粋な案内表示は必要なくなる。国際的な観光地を目指す地域にとっては必需品になると思われる。


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