2006年7月15日 NO.2
◎高山植物の島
 礼文島は日本最北端の離島で、本州では2000m級の山にしかない高山植物が、ここでは海抜ゼロメートルから見ることが出来る。この島の最高峰は海抜490mの礼文岳で、島全体がなだらかな台地状になっている。気温が低く、風が強いので樹木がほとんど育たない。
 現在では、農地、牧草地も皆無に等しい状態で、本当に高山植物の島となっている。レブンアツモリソウに代表される固有種も多数あるが、人為的理由で絶滅危惧種が多くなっているそうだ。町では、高山植物培養センターを設立し、その保護に力を注いでいる。

photo-1 海抜ゼロメートルからの高山植物
photo-2 レブンアツモリソウ保護地区

 この島の産業は、高品質で有名な昆布を始めとする水産業と観光。北海道の漁村は、どこも若者が多くて驚かされていたが、さすがにここは最果ての島、高齢化率が30%を超えて、3000人あまりの人口が毎年70人ずつ減っているそうだ。観光産業は、ほとんど4〜9月のみの営業であり、特に6〜8月に集中するらしい。
 最近では、前述の旭川の動物園や知床の世界遺産指定などによって、観光客の流れが変わったそうで、その影響が出たのと、かき入れ時だったはずの8月が航空料金の高騰で入り込み客が減少している。宿泊施設等の大半は、北海道本土の事業者が経営していて、島民はあまり潤ってないとのことであった。

 観光振興の取り組みのうち、特に目に留まったのは、小中学生の修学旅行に際し、札幌駅など旅行先で、観光大使として礼文島のパンフレットや物産を配布して結構好評を得ているそうだ。相手の人から島までの交通手段などを尋ねられて、あわてて勉強したりして、子供たちにとって自分の町を知るよい機会になっている。

photo-3 礼文島西海岸・強風と雲
photo-4 礼文香深港前メイン通

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